【保存版】住宅の外壁に使われる「ALC」って何?ALCの基礎知識と素材の特徴・注意点を徹底解説
お住まいの外壁の塗り替え「塗装」にポイントを置いて様々な情報をお伝えする「公式みんなの塗装講座」。
住宅の外壁に使われる「ALC」という素材をご存じでしょうか?
「外壁材をALCをにしようと考えているけど、ALCって実際はどんな外壁なの?」
「今うちは外壁がALCなんだけど、メンテナンスはどうしたらいいの?」
というように素材の特徴が分からずお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ALCの基礎知識から選ぶ際の注意点まで詳細に説明していきます!
ALC外壁の基礎知識
アステックペイント 技術開発本部 部長 谷口智弘(以下:谷口):今回のテーマは、「ALCの特徴」です!
ALCとは「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれるコンクリートの1種。外壁によく使われています。ALCは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略なんですよ。

ナビゲーター 中上真亜子(以下:中上):わ、軽い!コンクリートって言いましたよね?なのに、この軽さ!驚き!
谷口:内部に気泡の穴が空いていて、水に浸しても浮くほど軽量なんです。一般的には通常のコンクリートの約1/4の重量と言われています。気泡があるから断熱性も高いんです。
中上:左手でも持てるくらい軽いです。普通のコンクリートなら、こうはいかないですね。
ALC外壁の3つの特徴

谷口:では、ALCの特徴を3つ紹介します
① 軽量
② 高い耐久性
③ 優れた断熱性
です。
中上:良いことづくしですね!
谷口:詳しくみていきましょう。
■軽量

谷口:地震などの際に、屋根が重いと、それだけ建物が激しく揺れることになり家に負荷がかかります。ALCはコンクリートの4分の1と軽量のため、耐震性に優れています。
■高い耐久性

谷口:素材自体の耐久性が非常に高いです。コンクリートなので火事にも強い。定期的にメンテナンスすれば、50年程度は長持ちすると言われています。
■優れた断熱性

谷口:内部に無数の気泡を含み、この気泡が空気の層を作っています。そしてその空気の層が外部からの熱を断つため、季節の温度変化の影響を受けにくく、夏は涼しく、冬は暖かい。電力の消費量を削減できる素材と言えます。
デメリットもあるの?
中上:良いことづくしな感じがしますけど、デメリットもあるんですか?
谷口:表面の塗装が劣化し塗膜がはがれると、雨水が浸み込みやすいです。10~15年程度を目安に塗装やシーリングのメンテナンスを行い防水性を維持する必要があります。
中上:塗替えなどのメンテナンスをすれば問題ないということですね。そもそも、素材の予算は結構かかりますか?
谷口:素材自体は他の素材と比べると少し高い傾向があります。
中上:良いことづくしな印象だったので、価格が高いということはむしろ納得できて安心です。人それぞれお家にかける予算は違いますもんね。
本日のまとめ
谷口:今回は、ALCについて詳しくみていきました。
中上:50年も耐久性があって、優れた機能を持った素材だとしても、その機能を最大限に、長く発揮させるためには、やはり定期的なメンテンナンスは必要なんですね。
谷口:だからメンテナンスって欠かせないし、重要な役割なんです。
中上:今回の公式みんなの塗装講座いかがでしたか?次回もお楽しみに!
